KGSでの対局の始め方

虹裏棋院はネット碁サイトKGSを主な活動場所としています。
ここではそのKGSで対局をするにはどうすればよいか説明します。


1:ボタンをぽちっとな

まずは部屋ウィンドウの右上にある「新規対局」ボタンを押します。
(このボタンを押した部屋で卓が作られます)
新規対局ボタン

次に現れる「新規対局」ウィンドウで持ち時間などの条件を設定するのですが、
めどい人はいじらずにそのままOKボタンを押すだけでもよいよ。

2:対局の設定

下の図のように「新規対局」ウィンドウで設定できる対局の条件はいろいろあるですよ。
これからひとつずつ説明していきます。

設定が終わったら「OK」ボタンを押します。すると対局待ちリストに追加され、他のプレイヤーがその対局待ちを見て対戦申し込みをしてきます。
もし対局待ちを取り消ししたい場合は、どのタイミングでも「閉じる」ボタンを押してこのウィンドウを閉じるだけです。

新規対局ウィンドウ



対局形式
以下の6つから選べます。
◇公式戦 … 対戦結果がレーティング(段級位)に影響する対局です。たいていの対局はコレです
◇自由碁 … 対戦結果がレーティングに影響しない局です
◇多面打ち … 複数の対戦相手を募って打つ1対多の対局です
◇連碁 … 2対2のチームに分かれ交代で打つ碁です。チーム分けはニギリでランダムに決めることも任意で決めることもできます
◇デモ … 己との戦いです。 ・・・嘘です、一人で棋譜並べしたりするのに使います
◇指導碁 … 上手の人に教えてもらうためのものです。対局中に検討モードが使えます

多面打ちを選択すると参加枠の「追加」ボタンと断わるための「除名する」ボタン、個々の置石とコミの設定欄が現れます。
多面打ち申し込み画面

ルールの種類
KGSで使えるルールには一般的な日本ルールを含め全物で4つあり、この中からひとつ選びます。

◇日本ルール … 日本、韓国やその他多くの国で使われている一般的なルールです。KGSでも普通はコレが使われます
◇中国ルール … 中国で使われているルールです。日本ルールは囲んだ領域を得点するのに対して、中国ルールでは盤上の石を数えてそれを得点とします。ダメ詰めが得点になり、アゲハマは得点として数えません。また、置き碁では置石を好きなところに置いても良い「自由置き碁」です
◇アメリカルール … 中国ルールとほぼ同じ。置き碁でのコミが一目多く、また自由置き碁ではなという二点だけが違う。KGS公認トーナメントでよく用いられます
◇ニュージーランドルール … 中国ルールに自殺手を許可するという変更を加えたものです


■盤のサイズ … 2~38路を選択できます。 調整ボタンでは9、13、19の選択ができ、それ以外の値は直接キーボードから入力します。
■置石 … 他のプレイヤーが挑戦してきて初めて設定ができます。 2~9の値が設定できます。
■コミ … 同じく他のプレイヤーが挑戦してくるまでいじれません。 また普通は自動的に設定してくれるのでいじりません。 どうしてもいじりたい人は+100から-100まで0.5刻みで設定できます。


時間方式
持ち時間の設定です。日本で一般的な「秒読み」以外にも選べます。

◇秒読み … 「持ち時間」を使い切った後秒読みに入ります。 秒読みでは「秒読み時間」を超えるごとに「秒読み回数」が減り、残り回数0で「秒読み時間」を超えると切れ負けになります。KGSでも普通はコレを使います
◇なし … 制限時間なしです。めったに見かけません
◇サドンデス … 「持ち時間」を使い切ると即切れ負けです。まさに突然死
◇カナダ方式 … 「持ち時間」を使い切った後秒読みに入ります。 秒読みでは「秒読み時間」内に「秒読み時間内の手数」を打たなければなりません。この指定手数を打ち終わるたびに秒読み時間がリセットされ、また次の指定手数を時間内に打つ、というのを繰り返します。秒読み時間を使い切ると切れ負けです。  例えば10分で25手という設定の場合、25手目を打つごとにカウンタがリセットされ、それまでの残り時間に関わらず残り時間が10分に戻り再び次の25手を打つことになります。 そのため、読みが必要な数手に9分を使い残り1分は手拍子で打つなどという戦法が使えます。

(秒読みのときの音がでるようにメニューの「ファイル」→「好みの設定」→警告方法=両方にしておくよろし)

その他のボタン等

■対局情報メモ欄 … 部屋に表示される対局待ちリストの横に表示するメモを書けます。 「9路やらないか」等
■「非公開?」チェックボックス … これにチェックを入れると他のプレイヤーは許可無しには観戦できず、またこの棋譜も見られません。
オープンリストに入れる」チェックボックス … これにチェックを入れると対局待ちのリストである「Open Games」に加えられます。チェックを入れないと同じ部屋にいる人からしか挑戦を受けなくなります

以下は挑戦者が現れてから使う機能です。

■ニギリアイコン … 実はボタン。他のプレイヤーが挑戦してくるまでいじれません。 クリックするたびに黒石、白石、ニギリアイコンに変わり、先手後手を決められます。 ニギリアイコンのまま対局を始めるとランダムで決定されます。

ニギリ 黒石 白石

■チャット入力欄 … このウィンドウ内でチャットができます。コミの交渉や連碁のチーム分けの相談をするのに使います
■挑戦者のリスト … 挑んできた相手の名前が表示されます。複数の人が申し込んできている場合は右の▼ボタンを押すと見られ、選択できます。
■キャンセルボタン … 挑んできたプレイヤーが気に食わない場合、このボタンを押すことで断わることができます
■プレイヤー情報ボタン … プレイヤーの情報ウィンドウが開きます。 常習エスケーパーではないか確認したりするのに使います


3:挑戦を受ける

他のプレイヤーから挑戦がくると相手の名前が表示されます。
OKボタンを押すとこの「新規対局」ウィンドウが自動的に閉じて対局ウィンドウが開き、すぐに対局開始です。

しかし、置石やコミ、盤のサイズ、持ち時間の設定を変更する場合は、OKボタンを押す前にここで変えます。
置石とコミについてはどちらのプレイターが白・黒を持つかが決まってからでないと値を変更することができません。
値を変えてからOKボタンを押すと、挑戦者の確認待ちに移ります。

挑戦者が変更に同意しOKボタンを押すと対局開始です。
同意せず、さらなる変更を要求してきた場合、あなたは「リトライ」ボタンを押すことでさらに設定の変更をすることができます。

変更が加えられた部分は相手にわかり易いように、相手のウィンドウでは下図のように背景が水色に変わります。
変更が加えられたところ


この交渉はチャットを交えて行われますが、このように変更を求めてくる人はめったにいません。



4:対局待ちリストから申し込む

今度はこちらから対局待ちしている人に挑戦を申し込んでみましょう。
各部屋の対局リストのなかで太字になっているものが対戦相手を求めているものです。
対局情報ツールチップ

カーソルを合わせると時間設定がツールチップで表示されます。
上図の例は「9路盤 持ち時間5分 秒読み時間30秒 秒読み回数5回」です。

これをクリックすると、さきほど説明した「新規対局」ウィンドウが開きます。
挑戦する側は白黒の選択、置石の数、コミの変更を要請することができます。(白黒を選択せずニギリのままだと置石・コミの変更ができません)
そして、「OK」ボタンを押して、さらに相手が確認しOKするとすぐに対局がはじまります。



「Open Games」は対局待ちのリストのみの部屋です。ぜひ活用しましょう。
メニューの「部屋」→「Open Games」にチェック!
オープンゲーム



対局の始め方は以上です。
次は対戦と終局の仕方です。

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